中古ドメインとは―被リンク・SEO効果のメリットは?
技術情報
中古ドメインとは、以前ホームページで使われていたドメインのことです。良い状態の場合はSEO効果が期待できるメリットがある反面、悪い状態もあるので注意が必要です。取得後の運用として引き継いだ被リンクを無理にリダイレクトする場合は注意が必要です。
目次
この記事の目次です。
1. 中古ドメインとは
2. 中古ドメインのSEO効果のメリット
3. 中古ドメインの悪い評価を引き継ぐリスク
4. 中古ドメインの探し方
5. 中古ドメインの調べ方、選び方(調査方法、各種ツール)
6. 中古ドメインの購入後に行うこと
7. 中古ドメイン取得後のリダイレクトについて
8. 中古ドメインの販売元について
1. 中古ドメインとは
中古ドメインとは、以前ホームページで使われていたドメインのことです。 中古ドメイン、中古ドメイン、期限切れドメインなど、いろいろな言い方があります。
2. 中古ドメインのSEO効果のメリット
中古ドメインのメリットとしては、以前のホームページのドメインパワーといわれる検索エンジンの評価が引き継げるといったSEO効果が期待できるメリットがあります。
3. 中古ドメインの悪い評価を引き継ぐリスク
中古ドメインには、悪い評価を引き継ぐリスクもありますので注意が必要です。
ドメインを変更する背景として、たとえば、ホームページがハッキングされてフィッシング詐欺ページを公開されるなどして、結果的にドメインを変更することがあります。
Googleのペナルティを受けてGoogle八分にされたという理由だけでなく、Webレピュテーションを扱うブラックリストにリストされたり、 フィッシング詐欺ページのキャプチャとドメインが関連図けられて登録されるなど、デジタルタトゥーが刻まれてしまい、消せなくなってしまったなどの背景があります。 そのようなドメインを引き継ぐと集客にはマイナスですね。
4. 中古ドメインの探し方
中古ドメインはどのように探すのでしょうか?
中古ドメインの検索
販売サイトで探すのが簡単です。 ただし、中古ドメインの販売サイトで購入すると手数料などが上乗せされて通常のドメイン購入サイトよりも高額になります。
中古ドメイン販売サイト以外の検索サイト
以下のような販売サイト以外で中古ドメインを探すして、通常のドメイン取得サービスで購入すると安く購入できます。
https://www.expireddomains.net/
注意点は、探した中古ドメインはしっかり評価する必要があります。
5. 中古ドメインの調べ方、選び方(調査方法、各種ツール)
中古ドメイン検索サイトなどで探した中古ドメインはしっかり評価して選びましょう。
中古ドメインのドメインパワーランクのチェック
パワーランクチェックツールなどでドメインパワーランクをチェックして比較します。
Meet Link Explorer
「ドメインオーソリティ」や被リンク数などをチェックできます。 無料アカウント登録が必要です。
URL)https://moz.com/link-explorer
パワーランクチェックツール
ドメインパワーを数値化して表示するツールです。 アカウント未登録の場合は1日1回まで、無料アカウント登録とメルマガ購読をすれば1日3回まで利用できます。
URL)https://www.ispr.net/
中古ドメインの運用履歴のチェック
中古ドメインの運用履歴のチェックに役立つツールについてです。
Google検索
ドメイン名を「"」(ダブルコーテーション)でくくって検索してみると運用歴が分かると思います。 たとえば「https://www.google.com/search?q="<ドメイン名>"&num=100&filter=0」というURLで検索結果が確認できます。
中古ドメインの過去の運用サイトのジャンル
アダルトサイトなどで使われていないか、作成しようとしているホームページとジャンルが似ているか、など>中古ドメインの過去の運用サイトのジャンルがチェックできると思います。
中古ドメインがGoogleにペナルティを受けていないか
「このサイトは不正あるいは危険であると判定されています」などの表示がある場合は、中古ドメインがGoogleにペナルティを受けている証拠ですね。
中古ドメインの過去の運用サイトの被リンク
中古ドメインの過去の運用サイトがどのようなサイトから被リンク(外部リンク)されているかも確認できます。 悪い口コミや中身のない記事のリンクが多くないか確認します。
中古ドメインのブラックリストやフィッシング情報
ハッキング被害に遭ったホームページのドメインは、ドメイン名で検索するとフィッシング詐欺ページのキャプチャなどとドメイン名を紐づけて掲載するサイトが検索される特徴があります。
「https://www.google.com/search?q="<ドメイン名> Phish"&num=100&filter=0」
「https://www.google.com/search?q="<ドメイン名> spam"&num=100&filter=0」
検索数が多い場合はこのように検索します。
ウェイバックマシン
ウェイバックマシンは、インターネット上のWorld Wide Webやその他情報を扱うデジタルアーカイブサービスです。 削除されたコンテンツのURLや内容や変更内容を調べることが出来ます。
URL)https://archive.org/
SuperTool
90種類以上のブラックリストを一括してチェックできるツールです。 フォームに調査対象のドメイン名を入力し、プルダウンの「Blacklist Chack」を選択して検索します。
URL)https://mxtoolbox.com/SuperTool.aspx
6. 中古ドメインの購入後に行うこと
中古ドメインの購入後に行うことは、サーバーを用意して公開フォルダの設定を行ってホームページ(Webページ)をUPして運用を開始します。 加えて、Googleサーチコンソールでペナルティ状況を確認しておきたいです。
ホームページ
ホームページは、個人や企業がインターネットで公開するWebページです。 ホームページ作成の基礎知識をテーマに、ホームページの仕組みやプログラミング言語の種類など、初心者に必要な知識にまとめています。
Googleサーチコンソールでペナルティ状況を確認
中古ドメイン販売元では事前に手動ペナルティを受けていないかなどチェックしていると思いますが、本格的にホームページを作成して運用を行った後に気づくと大きなロスになってしまいますので、 念のためGoogleサーチコンソールに登録して、手動ペナルティの有無をチェックしておきたいです。
- Googleアカウントがない場合は作成します。
- サーチコンソールにログインします。
- サーチコンソールからドメインを登録(プロパティを追加)します。
- 手動ペナルティの有無をチェックします。
7. 中古ドメイン取得後のリダイレクトについて
中古ドメイン取得後の運用としてページランクを活用しようと無理にリダイレクトしようと考えている場合は注意が必要です。
中古ドメインのリダイレクトはリスクがある
中古ドメインはリダイレクトして活用するのが一般的のようですが、リスクがある点を認識すべきです。
被リンクのある元々の記事のURLから新規に作成する記事のURLにリダイレクトするご相談をいただくことがあります。 実際にリダイレクト設定を引き受けたこともありますが、数週間後にGoogleの手動ペナルティを受けてしまい、元に戻してほしいと悲しい知らせをいただくことがありました。 中古ドメインのリダイレクトは注意が必要です。
中古ドメインの注意が必要なリダイレクト
いくつか注意が必要なリダイレクトについてまとめてみました。
元々の記事と内容の異なる記事へのリダイレクト
ペナルティを受けた例では、元々の記事と内容の異なる記事へのリダイレクトしているケースが見受けられました。 明らかに内容が違うなど、露骨なページランク転送はペナルティを受けやすいようです。
複数の中古ドドメインからリダイレクト
複数の中古ドドメインからリダイレクトするのも明らかに不正なリダイレクトとなりますので注意が必要です。
8. 中古ドメインの販売元について
中古ドメインの販売元についてまとめていきます。
中古ドメイン販売屋さん
中古ドメイン販売屋さんは株式会社シンクラフトが運営している中古ドメイン販売サービスです。
中古ドメインの販売元のURL
中古ドメイン販売屋さんの中古ドメインの販売元のURLは以下です。
https://www.topshelfequestrian.com/
特徴
中古ドメイン販売屋さんの特徴は以下とのことです。
- 1度に3ドメイン以上の注文で10%値引き(30以上20%値引き)
- 思い立ったらすぐ使えるリアルタイム納品
- インデックス確認済み、手動対策返品保証
アクセス中古ドメイン
アクセス中古ドメインは株式会社アクセスジャパンが運営している中古ドメイン販売サービスです。
アクセス中古ドメインの販売元のURL
アクセス中古ドメインの中古ドメインの販売元のURLは以下です。
https://communityserver.org/
リユースドメイン
リユースドメインはライトセンド株式会社と株式会社メディアクラウドが共同運営している中古ドメイン販売サービスです。
リユースドメインの販売先のURL
リユースドメインの中古ドメインの販売元のURLは以下です。
https://reusedomain.com/
お名前ドットコム(お名前.com)
日本最大手のドメイン販売サービス「お名前ドットコム」でも中古ドメインを購入可能です。
中古ドメインの販売元のURL
お名前.comの中古ドメインの販売元のURLは以下です。
https://www.onamae.com/campaign/gtldauction/
関連記事
関連記事です。
ドメイン
ドメインは、ドメイン名を略した言い方で、「htaccess-support.com」のようにWebサイトにアクセスするために使用される、一意で覚えやすいアドレス(インタネット上の場所を表す住所)です。 DNSシステムにより、利用者はドメイン名を使用してWebサイトにアクセスできます。
お名前ドットコム(お名前.com)
お名前ドットコム(お名前.com)は、GMOのドメイン登録サービスです。ドメイン取得で有名ですが、共用レンタルサーバーも提供しています。
更新履歴
更新履歴になります。
- 2023/4/30 中古ドメインの検索について追記しました。
- 2023/2/22 お名前ドットコム(お名前.com)について追記しました。
- 2022/11/20 中古ドメインの販売元について追記しました。
- 2022/9/6 中古ドメインの購入後に行うことについて追記しました。
- 2022/7/25 中古ドメインの探し方について追記しました。
- 2022/3/6 ウェイバックマシンについて追記しました。
- 2022/1/10 中古ドメインの選び方と各種ツールについて追記しました。
- 2021/8/6 中古ドメインのリダイレクトについて追記しました。
- 2020/7/11 記事をアップしました。