WordPressのインストール方法
技術情報
WordPressのインストール方法についてまとめています。
目次
この記事の目次です。
1. WordPressの動作要件(推奨動作環境)
2. WordPressのインストールのやり方(概要)
3. WordPress パッケージをダウンロードして、解凍。
4. wp-config.php の設定
5. ファイルをアップロード
6. インストールの実施
1. WordPressの動作要件(推奨動作環境)
WordPressの動作要件(推奨動作環境)です。
WordPressの動作要件(推奨動作環境)
WordPressはPHPとMySQLを利用したCMSです。 WordPressの推奨要件は以下となっています。
- PHP バージョン 7.4 以上。
- MySQL バージョン 5.7 以上、または MariaDB バージョン 10.2 以上。
- HTTPS対応
WordPressはこれらよりも古いPHP5.6.20以上、MySQL5.0以上でも動作していますが、セキュリティの観点から推奨されていません。
※上記は、2022/1/13時点の情報になります。最新の動作要件はWordPress.orgのページを確認してください。 URL)https://ja.wordpress.org/about/requirements/
2. WordPressのインストールのやり方(概要)
ordPressのインストールのやり方の概要はです。
- WordPress パッケージをダウンロードして、解凍
- サーバー上に、WordPress 用のデータベースと、そのデータベースへの全アクセス権・編集権を持つ MySQL ユーザーを作成
- wp-config-sample.php ファイルの名前を wp-config.php に変更
- テキストエディタでwp-config.phpを開き、wp-config.phpファイルの編集記事の説明に従いデータベース情報と秘密鍵の値を記入
- サーバー上の希望の場所に、WordPress ファイルを設置
- ドメインルート (http://example.com/ など) に WordPress を置きたいときは、解凍した wordpress ディレクトリの中身 (wordpress ディレクトリ自体を除く全ファイル) をサーバーのルートディレクトリへアップロード
- ウェブサイト上の WordPress 用サブディレクトリ (http://example.com/blog/ など) に WordPress を設置したいときは、解凍した wordpress フォルダを好きなサブディレクトリ名に変更し、丸ごとサーバーのルートにアップロード
- ブラウザで wp-admin/install.php へアクセスし、インストールスクリプトを実行
- ルートディレクトリに設置したなら: http://example.com/wp-admin/install.php
- blog というサブディレクトリに設置したなら: http://example.com/blog/wp-admin/install.php
参考URL)http://wpdocs.osdn.jp/WordPress_のインストール
参考)レンタルサーバの場合はWordPressの自動インストール機能もある
この記事のインストール手順は、手動でインストールするための手順です。 レンタルサーバの多くは自動でインストールできる簡単インストール機能が利用できますので、簡単インストール機能が利用できるかもご確認いただければと思います。
たとえば、Xserver(エックスサーバ―)ではWordPressの簡単インストールが利用できます。
Xserver(エックスサーバ)
Xserverは利用者が多いレンタルサーバーの一つです。 WordPressのサイトで100万PVが目指せるだけのリソースを割り当ててくれます。
3. WordPress パッケージをダウンロードして、解凍。
https://ja.wordpress.org/download/から日本語版のWordPressパッケージをダウンロードします。
ダウンロードしたら、圧縮ファイルを解凍します。
WordPressのインストール媒体のダウンロード方法についての補足
WordPressのインストール媒体は公式サイトで公開されています。
最新
最新版は以下のURLでダウンロードできます。
- zip形式)https://wordpress.org/latest.zip
- tar.gz形式)https://wordpress.org/latest.tar.gz
4. wp-config.php の設定
解凍しましたディレクトリの直下にある、wp-config-sample.php
ファイルの名前を wp-config.php
に変更します。
テキストエディタで wp-config.php
を開き、
wp-config.php ファイルの編集記事の説明に従いデータベース情報と秘密鍵の値を記入。
データベーステーブルの接頭辞も念のため変更しておきます。
MySQLの接続情報変更箇所
/** WordPress のためのデータベース名 */ define('DB_NAME', 'database_name_here'); /** MySQL データベースのユーザー名 */ define('DB_USER', 'username_here'); /** MySQL データベースのパスワード */ define('DB_PASSWORD', 'password_here'); /** MySQL のホスト名 */ define('DB_HOST', 'localhost');
秘密鍵の値変更箇所
https://api.wordpress.org/secret-key/1.1/salt/で自動生成することもできます。
define('AUTH_KEY', 'put your unique phrase here'); define('SECURE_AUTH_KEY', 'put your unique phrase here'); define('LOGGED_IN_KEY', 'put your unique phrase here'); define('NONCE_KEY', 'put your unique phrase here'); define('AUTH_SALT', 'put your unique phrase here'); define('SECURE_AUTH_SALT', 'put your unique phrase here'); define('LOGGED_IN_SALT', 'put your unique phrase here'); define('NONCE_SALT', 'put your unique phrase here');
WordPress FTPなしでプラグインダウンロードできる設定
SSHのみでFTPが利用できない場合など、FTPなしでプラグインがダウンロードできるように以下を最下部あたりに追加します。
/** WordPress FTPなしでプラグインダウンロードできる設定 */ define('FS_METHOD', 'direct');
データベーステーブルの接頭辞の変更箇所
$table_prefix = 'wp_';
5. ファイルをアップロード
サーバー上の希望の場所に、WordPress ファイルを設置。
-
ドメインルート (
http://example.com/
など) にWordPress を置きたいときは、 サーバーのルートディレクトリに解凍した Wordpress の中身 (ディレクトリを自体を除く全ファイル) をアップロードします。 -
ウェブサイト上の WordPress 用サブディレクトリ (
http://example.com/blog/
など) に WordPress を設置したいときは、 解凍したwordpress
フォルダを好きなサブディレクトリ名に変更し、丸ごとサーバーのルートにアップロードします。
6. インストールの実施
インストールの準備ができましたら、インストールをWebページから実施していきます。
インストールスクリプトの実行
ブラウザで wp-admin/install.php
へアクセスし、インストールスクリプトを実行。
ユーザー名にadminやサイト名など推測されやすいものは使わないように注意します。
-
ルートディレクトリに設置したなら:
http://example.com/wp-admin/install.php
-
blog
というサブディレクトリに設置したなら:http://example.com/blog/wp-admin/install.php
WordPressインストールはじめのページ
あらかじめデータベースの接続情報などwp-config.phpに設定しておくと以下のWebページから始まります。
必要情報の入力
必要情報は後で変更できますので、仮のもので大丈夫です。 検索エンジンでの表示は、未完成ページがインデックスされないようチェックを入れておくか、htaccessなどでアクセス制限をかけておきましょう。
※注意:ユーザ名、パスワードは必ずメモしておきましょう。
入力したら「WordPressをインストール」ボタンを押しましょう。
インストール完了ページ
はい、これだけでインストールが完了します。
ログイン画面の表示
インストールしたらログインできるか確認してみましょう。
ダッシュボードの表示
正常にインストール出来ていればダッシュボードが表示されます。
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更新履歴
更新履歴になります。
- 2022/3/21 レンタルサーバの場合は自動インストール機能もある点について追記しました。
- 2022/1/13 WordPressの動作要件について追記しました。
- 2021/10/13 記事をアップしました。